【名古屋市緑区】福祉避難所とは?一般避難所との違いと2種類の制度

「福祉避難所」という名前は知っていても、誰が使えるのか、どうやって行くのか、よく分からないまま今日まで来た、という方は多いと思います。家族の避難を頭の中でシミュレーションしていると、そこでふと詰まる場所でもあります。

名古屋市緑区を中心にエリア情報を伝えるメディア『ミドリノワ』の担当ライター、ミキオです。わたし自身も子どもたちの避難経路を改めて確認する中で、福祉避難所の仕組みをきちんと調べ直した経緯があります。

この記事では、一般避難所との違い、名古屋市独自の2種類の制度、開設の流れ、事前に確認しておきたいことを順番に整理します。名古屋市の公式情報を前提にしていますので、最新の運用は必ず公式サイトでご確認ください。

目次

福祉避難所とはどんな場所か

福祉避難所は、高齢者や障害のある方など、一般の避難所では生活が難しい方のために設けられた避難所です。バリアフリー設備や多目的トイレなどが整った社会福祉施設などを活用して開設されます。

名古屋市には、令和7年3月末時点で市内に248か所が指定されています。ただし、その場所を知っているだけでは使い方が分からないのが、この仕組みの難しいところ。

一般避難所と福祉避難所の役割の違い

一般の指定避難所は、自宅にいられない方が広く避難できる場所です。体育館や学校が多く、基本的には誰でも避難できます。一方、福祉避難所は対象者が絞られています。

指定避難所(一般)

自宅での滞在が難しい場合に誰でも避難できる場所。学校や公民館などが多い。

福祉避難所

特別な配慮が必要な要配慮者(高齢者、障害のある方など)のために開設される。社会福祉施設などを活用。

両者は補完関係にあります。まず一般避難所へ行き、そこで状態を確認してから福祉避難所へ移る流れが基本です。この順番を知らないと、発災後に迷いが生まれます。

名古屋市の2種類の福祉避難所の仕組み

名古屋市の福祉避難所には、指定福祉避難所協定福祉避難所という2つの種類があります。名前は似ていますが、利用できる人の条件と避難の流れがそれぞれ異なります。

先に結論を言うと、この違いを知らないまま「どちらかへ直接行けばいい」と思っているとうまくいかないケースがあります。わたしも調べる前はそう思っていました。

  • 指定福祉避難所:事前に受入対象者を調整・直接避難が可能
  • 協定福祉避難所:一般避難所で振り分けられた方のみ受入れ
  • 協定は直接避難できない(要配慮者でも同様)

対象と考えられる人はどんな状態か

福祉避難所の対象は「要配慮者」とされていますが、これは高齢者・障害のある方・妊産婦・乳幼児・病弱者などを指す言葉です(災害対策基本法に基づく表現)。

ただし、要配慮者であれば誰でも使えるわけではなく、一般避難所での生活が難しいが、施設への入所には至らない程度の方が対象とされています。実際の判断は発災後に行政が行います。

自分や家族が対象になるかどうかを今の時点で断定するのは難しいですが、日ごろから使っているサービスや支援機関に相談しておくと、いざというときの見通しが立てやすいと感じています。

直接向かえばいいわけではない理由

迷いやすいのが、「場所さえ分かれば直接行けばいい」という思い込みです。実際には、一般の方は福祉避難所には避難できません。

また、要配慮者であっても、協定福祉避難所へは直接避難できません。大規模災害後に一般の方が殺到すると、本当に必要な方が入れなくなるのを防ぐための仕組みです。

みきお

まず一般避難所へ行くのが、基本の流れです

開設される流れと発災後のタイミング

指定福祉避難所の場合、平時からサービスを利用している施設が対象になることが多く、施設側から連絡が来る流れが基本です。協定福祉避難所は、一般避難所での確認を経て、発災から概ね4日目以降に移動となります。

STEP
命を守る行動(指定緊急避難場所へ)

まず自宅や周辺の危険から身を守ることが最優先です。

STEP
指定避難所(一般避難所)へ移動

危険が去ったら、地域の指定避難所へ避難します。

STEP
状態の確認・福祉避難所への案内

市職員等が状態を確認し、必要と判断された場合に福祉避難所へ案内されます。

家族で事前に話しておきたいこと

わたし自身、子どもたちの避難について考え始めたとき、一番困ったのは「家族の中の誰がどこに向かうか」が決まっていなかったことでした。複数の家族が別々の場所にいるときの動き方は、一度整理しておく価値があります。

「誰が支援が必要で、誰が支援する側か」を家族の中で確認しておくと、発災後の動きがぐっとスムーズになります。

持ち出し品と配慮が必要な物の考え方

要配慮者の方が避難する場合、一般の備蓄品に加えて必要なものが出てきます。薬の管理方法、医療機器の電源、補装具のスペアなど、個人によって異なる部分が多いのが特徴です。

一度に全部そろえるより、「これだけは必ず持ち出す」というリストを先に決めておく方が後で楽です。普段の通院やケア担当者に相談しながら作るのが、わたしなら自然に思える順番です。

名古屋市緑区の公式情報で確認できること

名古屋市の福祉避難所の情報は、名古屋市公式サイト内の防災ポータルや健康福祉局のページで確認できます。指定福祉避難所の一覧、問い合わせ先、避難の流れが掲載されています。

名古屋市健康福祉局 監査課(調査担当)への問い合わせ窓口は電話番号052-972-2510で、開庁は月曜から金曜の8時45分~17時15分(休日・祝日・年末年始を除く)です。制度の運用は変わることがあるため、最新情報は公式で確認してください。

よくある勘違いと気をつけたい場面

「福祉避難所は誰でも使える特別な避難所」と思っていると、発災後に行き先を間違えることがあります。実際には限られた対象者のための場所です。

もう一つ迷いやすいのが、「指定福祉避難所なら直接行ける」という点です。これは施設のサービス利用者とその家族が対象で、普段からそのサービスを使っていることが前提になります。

「なんとなく不安になりますよね」と感じるのは自然なことですが、仕組みを一度整理しておくと、その不安の形が変わってきます。

今日、一つ確認しておくとしたら

今週末、名古屋市の防災ポータルを開いて、自分や家族が普段利用している施設が指定福祉避難所になっているかどうかを一度確かめてみてください。一覧を見るだけでも、今まで漠然としていたものが少し具体的になります。

わたしも調べる前は「どうせ複雑で分からない」と後回しにしていましたが、実際に名古屋市のページを開いてみると、流れはそれほど複雑ではなかったです。知っているだけで、もしものときの焦り方が変わると感じています。

まず一つだけ確かめる、それくらいの小さな動きでいいと思っています。そこから家族に話してみる時間が、少しでも生まれたらうれしいです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ミドリノワ」ミキオ

名古屋市緑区在住のミキオです。地域情報メディア『ミドリノワ』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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