【名古屋市緑区】液状化リスクはどう調べる?ハザードマップの見方と地形の特徴

液状化という言葉は知っていても、自分の家の話として考えたことがなかった、という方は少なくないと思います。住まいを探しているとき、あるいは地震のニュースをきっかけに、ふと「うちの周りは大丈夫なのか」と気になる瞬間がある。

わたしは地域情報メディア『ミドリノワ』でエリアを担当しているミキオといいます。緑区在住で、防災まわりの情報を調べるときは、まず公式の資料がどこにあるかを確認するところから始めるようにしています。

この記事では、緑区の地形の特徴から液状化ハザードマップの見方、地歴の調べ方まで、確認の手順を順番に整理しています。

目次

液状化とは何か、まず言葉から整理する

液状化とは、地震の揺れによって地中の砂が水と混ざり、一時的にどろどろの状態になる現象のことです。建物が傾いたり、地面から水や砂が噴き出したりする光景を、東日本大震災のときのニュースで見た方もいるかもしれません。

起きやすい条件は大まかにいうと、砂質の地盤、地下水位が高い、そして強い揺れの三つが重なる場所。旧河道や埋立地、干拓地といった地形に多く見られます。

緑区の地形を先に見ておく理由

液状化のリスクは、地形によって大きく変わります。緑区は区全体が均一な土地ではなく、東部の丘陵地帯と、天白川沿いの低地・沖積地盤が混在しているのが特徴です。

丘陵地は比較的安定した地盤が多く、液状化リスクが低い傾向があります。一方、川沿いの低地や、かつて水田や池だった場所を造成したエリアは、地盤の性質が異なります。

まず「自分の住まいが丘陵側か低地側か」を頭に置いておくと、ハザードマップを開いたときに数値の意味が少し分かりやすくなります。

名古屋市の液状化ハザードマップの見方

名古屋市は、南海トラフで発生する地震を想定した液状化ハザードマップを公式サイトで公開しています。「なごやハザードマップ」のページから、地震ハザードマップ(液状化)を選ぶと確認できます。

色の見方は次のとおりです。

赤色

液状化発生の可能性が高い

黄色

液状化発生の可能性がある

緑色

液状化発生の可能性が低い

灰色

液状化発生の可能性は極めて低い

ハザードマップはあくまで「面」の情報で、個別の敷地の状況まで細かく反映されているわけではありません。赤や黄でも地盤改良済みの土地があり得ますし、色だけで判断を終えないことが大事です。

地盤と液状化を混同しやすい部分について

迷いやすいのが、「地盤が弱い」と「液状化しやすい」を同じ意味として使ってしまうところです。地盤の強さは建物の揺れ方や沈下に関係し、液状化はそれとは別に砂質地盤と地下水の条件で起きる現象です。

地盤調査(SS試験など)では地盤の固さを測りますが、液状化の評価には地下水位や土質の詳細が必要で、調査の目的が異なります。住まい選びのどの段階で何を確認しているのかを、少し意識しておくと混乱しにくいです。

住まい選びで見ておきたい公式資料

ハザードマップ以外にも、住まいを選ぶときに参考になる公式資料があります。

  • なごやハザードマップ(名古屋市公式)
  • 地震ハザードマップ(液状化・揺れやすさ)
  • 大規模盛土造成地マップ(名古屋市)
  • 国土地理院の土地条件図
  • 地盤サポートマップ等の民間地盤情報サービス

わたし自身、緑区内でも場所によって地形が全然違うと感じることがあります。丘陵の上の住宅地と、天白川に近い低い土地では、同じ「緑区」でもマップの色がかなり変わることがあります。

古い地図で土地の来歴を調べる方法

ハザードマップと合わせて見ておくと参考になるのが、その土地が昔どんな場所だったかという情報です。国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」では、古い航空写真や地形図を無料で確認できます。

昔の地図で「池」「田」「川」と書かれていた場所は、埋め立てや造成によって現在の土地になっていることがあります。そういう場所は液状化リスクの判断材料のひとつになります。

ただし、地歴はあくまで参考情報。改良工事の有無や現在の地盤状態は、古い地図だけでは分かりません。

地震後に困りやすいことを先に知っておく

液状化が起きると、建物そのものが倒れなくても生活に影響が出ることがあります。代表的なのは建物の傾き、地面の沈下や段差、水道・ガスの配管の破損などです。

修復に時間がかかるケースもあり、液状化は揺れが収まった後も続く影響があるという点が、地震の揺れだけを意識している場合と少し違います。住まい選びの段階でここまで考えるのは難しいですが、頭の片隅に置いておくだけでも変わると感じています。

ハザードマップの公式確認先と手順

名古屋市の液状化ハザードマップは、市の公式サイト「なごやハザードマップ」から確認できます。住所を入力すると周辺の液状化リスクを地図上で確認でき、印刷やダウンロードも可能です。

STEP
名古屋市公式サイトを開く

「なごやハザードマップ」と検索すると市の防災ポータルが見つかります。

STEP
地震ハザードマップ(液状化)を選ぶ

ページ内の「地震」カテゴリから液状化マップを選びます。

STEP
住所を入力して色を確認する

調べたい住所を入力し、赤・黄・緑・灰色のいずれに当たるかを見ます。

区役所の窓口でも液状化に関する資料を入手できる場合があります。緑区役所(市民課・建設土木事務所)に問い合わせると、地域の状況を担当者に直接確認できます。内容は変わることがあるため、申請や判断の前に公式確認が必要です。

調べるときにやってしまいがちな落とし穴

みきお

ハザードマップの色だけで「安全か危険か」を決めてしまうのが一番もったいない

よくあるのが、ハザードマップを一度見て「緑だったから大丈夫」と思い込んでしまうケースです。面単位の情報であるため、隣の区画と条件が違うこともあります。

逆に「赤だったから絶対にダメだ」と早合点して選択肢を狭めてしまうのも、もったいないなと思います。地盤改良の有無や建物の構造によっても変わりますし、専門家への相談が必要な場面は必ず出てきます。

向かないケースと確認をすすめる場面

液状化のリスク確認が特に大事になるのは、川沿いや低地への転居を考えているとき、古い造成地や土地の来歴がはっきりしない土地を検討しているときです。

反対に、ハザードマップだけで「この土地の安全性」を断定するのには向きません。個別の敷地の評価には地盤調査が必要で、それは住宅会社や地盤調査会社に依頼する話になります。ハザードマップはあくまで「入口の情報」として使うのが現実的です。

緑区在住のわたしが最初に確認すること

今週末、少し時間があればまず「なごやハザードマップ」を開いて、今の住まいの住所を入れてみてください。色を確認するだけなら数分で終わります。そのうえで「ここは昔どんな土地だったのか」が気になった方は、国土地理院の古い地図も見てみると、もう少し背景が分かります。

わたし自身、緑区内でも場所によってマップの色がかなり違うことを確認してから、地形の話が少し身近になりました。液状化は難しそうに見えて、最初の入口はこの二つだけでも十分だと感じています。

完璧に理解しなくても大丈夫です。まず一か所だけ調べてみる、それだけでも気持ちが少し落ち着くと思います。やってみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ミドリノワ」ミキオ

名古屋市緑区在住のミキオです。地域情報メディア『ミドリノワ』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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